2008年10月18日土曜日

国内農業の危機

今日はちょっと真面目に。

http://diamond.jp/series/inside/06_14_004/

リン鉱石の輸入がストップすることにより、肥料生産が困難となる。
化学肥料を一切使わずに農業生産を行う方法はあるものの、これだけでは十分な供給を行うことは出来ず、結果的に国内産農産物の価格高騰につながるであろう。


■ 化学肥料

化学肥料の主成分となるのは窒素・リン・カリウム。

この内、窒素については空気中に存在するものを固定する技術が確立されており、国内で生産することが可能である。しかし、この生産には大量のエネルギーが必要で、資源の大半を輸入に頼り続ける限り、今後も肥料価格高騰の要因となりうる。
勿論、代替エネルギーの利用や根粒菌による生物固定など、窒素に関する対策は徐々にとられていくと思われる。

問題はリンやカリウムといった鉱石を輸入に頼っているものであり、これらについても何らかの形で国内生産を行い、輸入量を減らしていく努力が必要となる。
例えばリンについては下記の記事にある様に、リサイクルが本格化されつつある。しかし、現時点で確保できる量は僅かでしかない。



■ 資源確保と環境浄化

先に述べたリサイクルは「下水道汚泥」に限った話で、より多くの汚泥(ヘドロ)を確保することで必然的に多くのリンを採取出来るはずだ。

例えば海底に堆積しているヘドロは微生物の死骸を多く含み、これを「リン酸塩鉱床」とみることも可能ではないか。また、以前ホテイアオイについて述べたことがあるが、富栄養化し赤潮が発生する様な湖沼から植物を用いてリンや石油代替燃料を得ることは出来ないか。

この問題については単純に肥料不足を解決するだけでなく、環境浄化との両立を考える必要があると感じている。
 

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